アクセサリーは伝えるための手段。いにしえの心を伝えるストーリーテラー R’s story 中村玄斗

八重山の貝を使ったアクセサリーを製作販売するR’s story(アールズストーリー)。店主の中村玄斗(なかむら げんと)さんに、お話を伺いました。サンゴの海との出会い「貝は最古のアクセサリーなんですよ」と、くしゃっと笑いながら話し始めた玄斗さん。瀬戸内海と日本海に挟まれた、山口県の生まれ。父は考古学者で、埋蔵文化財の発掘調査などをしていた。調査のために外国に行って1年帰って来ないのはざらだった。玄斗さんが小学校4年生のとき、久しぶりに帰ってきた父と過ごすのが嬉しくて、NHKの21時からのニュースを父の隣で見ていたことがあった。ニュースが終わるとハイビジョンの試験放送が始まった。美しい自然の風景が映し出され、クラシック音楽が流れているだけの画面。その日テレビに映し出されたのは、オーストラリアのグレートバリアリーフだった。美しいサンゴ礁と、色とりどりの魚たち。「こんな海があるの?」と感激する玄斗少年に、父は、日本だと沖縄にサンゴ礁の海があって、海の仕事には色々な種類があることを教えてくれた。それからずっと、海の仕事につくんだという夢を漠然と心に抱き続けていた。高校を出て、石垣へ高校2年生の

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